「MINOLTA LENS SPIRITS」って本があります。

「如何にαレンズが凄いか!」を書いた本です。
驚くのはこれはMINOLTA社が企画・出版したんじゃないんです。(笑)
有名なところで竹内敏信さん馬場カメラマン、篠山紀信さんなど、
沢山のカメラマンや写真家・ユーザーからの要望で作られた本なんです。
フィルムからデジタルに変わった変革期にCanonもNikonもレンズを一新しましたよね。
フィルムではさほど影響しない後方フレアや斜光を各社「まぁええやろ」にしていたんです。
ところがMINOLTAはこれを「良し!」とはせずに徹底的に画質にこだわって全く妥協しないレンズを作っていた。
だからデジタルになっても殆ど全てのレンズが大丈夫だった。
本当にバカなくらいに生真面目な会社なんです。
いつか営業さんに「皆が喜ぶシャープでコントラストの高いレンズは作れないんですか?」と聞いたんですが、
帰ってきた答えが
「見栄えだけのレンズはいくらでも作れますが、ありのままをありのままに伝えるレンズがウチの思想でして、あいすみません」と。
まぁAFが遅いだのフードなどの外観も相当悪く言われてましたが、
口径触を無くす為に大きく・せり出した後ろ玉(85Gと85Zの解放のボケの差)やフレアカッター、内部反射を無くす起毛など徹底的に光学性能と使いやすさ重視です。
「やり過ぎちゃう?」とも思います。
でもこれって職人では?
日本人にしか出来ない仕事じゃないでしょうか?
「細やかな気配り」と「相手や自分を誤魔化さない精神」は何百年もの伝統ある老舗の名店と同じです。
復活はないのかなー?(^◇^;)
http://blog.goo.ne.jp/alpha_ji/e/9840b3adbd32769e9a935e0de70a45ad

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